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Cheer*full Woman
インタビュー

将来を担う子どもたちと、その子どもたちを見守り育てる全ての大人と社会のために / NPO法人さんぴぃす理事長・NPO法人ALA理事長 河口 紅さん

今回のCheer*full WomanインタビューはNPO法人さんぴぃす理事長の河口 紅(くれない)さんです。大学を卒業後に就職した(株)リクルートでは、営業として活躍。退職後しばらくして、パソコン教室に通ったことが転機となり、インストラクターとして教室を開講。さらに情報化時代の波にのり、兵庫県教育委員会の情報教育指導員として教員へのパソコン指導に携わることに。これが教育に関わる原点であり、さんぴぃすを設立するに至ったきっかけなのだそう。 斬新なアイデアで、次々と教育支援や人材育成を実施していく河口さんに、今最も力を入れている支援活動のお話や、これまでの挫折と苦労、そして活動の拠点である芦屋の街の魅力などをお聞きしました。

子どもたちの健全な未来のために!

子どもたちの健全な未来のために!

さんぴぃすの活動理念と今最も注力している支援活動についてお聞きしました。


子どもの健全育成と教育支援を掲げ、NPO法人さんぴぃすを設立して今年で16年目。「学びの原点は遊び!」をスローガンに現在では様々な人材育成に取り組んでいます。

私は“街”や“大人”が弱っていては、健全な子どもの育成はありえないと思っています。そこで私たちさんぴぃすは、将来を担う子どもたちはもちろん、子どもたちをとりまく、母親、家族、先生、地域への支援を広げてきました。商業の発展と街づくり、そしてコミュニティの再生を含めて、全ての取り組みが子どもたちの未来につながるものと考えて活動しています。

私自身が今最も力をいれていることは女性のキャリア育成支援です。人生100年と言われる時代。先は長いですから、どこかで必ず“学び直し”が必要になります。私自身の起業時期や同年代の女性の経験談と照らし合わせてみても、40歳というのが女性にとってのターニングポイントになっているようです。大半の人は子育てがひと段落したタイミングですね。それを踏まえ、今年の事業として40代の女性をターゲットにした「40代からの社会人基礎力育成」のためのプロジェクトをスタートさせています。
先日、ニーズ調査のために開催したグループディスカッションでは、30代から50代の女性が参加してくださいました。このように多世代の女性が集まる場は大変貴重で、学びの多い素晴らしい場だと思っています。親子ほどの年の差がありますが、ここでの交流はそれぞれに価値があるのです。30代の女性は50代の女性の経験値から学び、50代の女性は30代の女性から刺激を受ける。私はこれを“21世紀の井戸端会議”と名付けています。井戸端会議って女性の悪い習性だと捉えられがちですが、実はこういう場で、女性として、あるいは母としてのノウハウが形成されていくと言っても過言ではないと思うのです。女性のキャリア育成支援には、インプットだけではなく、アウトプット、つまり当事者たちが意見を出し合うことも重要です。プログラムはさらにリサーチを重ねて、来年には研修を実施する予定です。

サラリーマン時代は挫折と栄光の繰り返し

サラリーマン時代は挫折と栄光の繰り返し

サラリーマン時代の5年間のお話をお聞きしました。

大学卒業後、求人誌などを発行していた(株)リクルートに就職。営業職に就くも、入社当時は泣いてばかりでした。営業が向いていなかったんです(笑)。飛び込み営業も嫌いで、上司には随分叱責されました。でも今考えてみると、学生気分が抜けないまま仕事をしていたのだと思います。入社して1年ほど経った頃、投げやりになりもう辞めようと考えて2日ほど無断欠勤をしました。でもそれで何かが吹っ切れたのか、辞める前に上司を見返してやりたいという思いもあって、一気にビジネス脳が開花したんです。次々と仕事が取れるようになり、全国でNO.1の営業成績を収め、同期の中でも一早く昇進を果たしました。
ところが私は5年ほどでリクルートを退職することになります。好調期は長くは続かず、売上が低迷し始めました。私は周囲からのプレッシャーに耐えられず、大好きだったリクルートを退職したのです。挫折した私はそれから7年近く、何かに精力的に取り組む事なく、実家の呉服店を手伝い、ビジネスの第一線から離れて過ごしました。自分ではこれを「精神的引きこもり」と呼んでいます(笑)。しかし人生には何一つ無駄な経験はありません。この時期があったからこそ「何か始めたいけれど、どうすればいいかわからない」と悩んでいる人への支援活動ができるようになったのだと思います。この後も紆余曲折を繰り返しましたが、数年後には「さんぴぃす」を立ち上げることになります。

教員と一緒に考え、新しい教育をつくりだす!

教員と一緒に考え、新しい教育をつくりだす!

法人設立のきっかけをお聞きしました。

法人を立ち上げる前は教員研修のトレーナーをしていました。そのきっかけとなったのはパソコンでした。インターネット黎明期、1990年代のことですが、私は当時で50万円ほどしたパソコン一式を購入し、ちゃんと使えるようになりたくてパソコン教室に通ったんです。一通りマスターし、その後はしばらくインストラクターとして活動しました。ちょうどそのタイミングで、学習指導要領が改訂され高等学校において「情報科」が必須となり、コンピュータやネットワークの基礎を学ぶ「情報」が教科として設置されました。しかし教職員にはパソコンの専門知識を持つ人がおらず、兵庫県は緊急対策として、公立高校に民間からパソコン指導員を派遣することになったのです。私はその募集に手を挙げ、教育現場に足を踏み入れることになりました。
20年ぶりに訪れた高等学校は私にとって衝撃的でした。古い体質から抜け出せていない教育現場の実情を目の当たりにしたのです。経済界はこの20年で、ものすごいスピードで変化しているのに、学校は何も変わっていない。そのことに危機感を覚え、この先日本はどうなるのかと不安になりました。教育が変わらなければ人は育ちません。子どもたちの健全な育成には、まずは大人や教職員の研修が最優先ではないかと考えました。そこで、「教員と一緒に考え、新しい教育をつくりだす」ために、教育支援事業をスタート。教育系のコンサルティング企業との提携などを経て、2004年、教員研修や公教育の補助などを目的としたNPO法人さんぴぃすを設立しました。

「本物を知る大人の街」芦屋市の魅力

「本物を知る大人の街」芦屋市の魅力

活動の地である芦屋市の魅力をお聞きしました。

芦屋市の魅力は、本物を知る大人の街であること。決して高価な物を良しとするのではなく、皆さん本物思考です。高級なイメージが先行する芦屋市ですが、実際に暮らしてみると、人が街を育てるということが理解できるような気品のある街です。
私が活動の場を芦屋にしたのは、芦屋市在住であるということが一番の要因ではありますが、この街のコンパクトさが地域密着の事業を展開するのに適正だと考えたからでした。コミュニティの構築や情報の伝達などは比較的スムーズに行うことができます。街自体のブランド力も活動の後押しとなりました。正直言って、観光名所があるわけでもなく、市外から訪れる人は少ない街ですが、街自体がキレイで、住む人々の心を表しているように思います。阪神芦屋駅から見る芦屋川は絶景ですよ。犬のお散歩をしていたり、子どもたちがボール遊びをしていたり、そんな日常を見ているだけでとても癒されます。

2019.10.29活動エリア

2019.10.29
活動エリア
Profile
河口 紅(かわぐち くれない)

NPO法人さんぴぃす理事長
NPO法人ALA(アクティブ・ラーニング・アソシエーション) 理事長
兵庫県立大学 非常勤講師

大学を卒業後、株式会社リクルートに入社し営業として活躍。退職後は兵庫県教育委員会の情報教育指導員などを経て、2004年、教育支援と人材育成を活動の柱とするNPO法人さんぴぃすを設立し理事長に就任。芦屋市在住。

 

NPO法人さんぴぃす http://sanps.com/

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この記事を書いた人
福山 静
福山 静

ライター、クルールはんしん版編集長 2010年より、ママライフをもっと楽しむための 応援マガジン「クルール」のはんしん版編集長。 ライティング・編集、イベント企画業務に従事。 兵庫県在住。高校生と中学生の女の子2人の母。

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