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Cheer*full Woman
インタビュー

「酒どころ」神戸東灘の魅力に触れて 白鶴酒造株式会社 本店三号工場主任 田中 恭子さん

今回のCheer*full Womanインタビューは白鶴酒造株式会社に勤務する田中恭子さんです。全社員数の約1/4を占める女性社員の中でも多様な部署を経験しているという田中さん。酵母の育種や新商品開発などの研究職に加え、現在は製造現場での日本酒造りに従事。14年の勤続の間には結婚して2人のお子さんを出産し、2度の育児休暇を経て復職。それらの経験値から、お仕事のお話や育児との両立のコツ、そして生活の中心となっている「酒どころ」神戸東灘のオススメスポットをお聞きしました。

日本酒の甘い香りに誘われて

日本酒の甘い香りに誘われて

白鶴酒造を志望した理由とお仕事内容をお聞きしました。

現在は四季醸造(※)の三号工場で、もろみをお酒と酒粕に分離する「圧搾」という工程を担当しています。入社してすぐは、酵母の育種や新商品の開発などを行う研究開発室(現・研究室)に所属していました。
学生時代に微生物の研究をしていましたので、微生物に携わる職に就きたいと考えていました。酵母の育種や麹菌などにも関心があり酒造業を志望したのですが、白鶴酒造の入社説明会でこの街を訪れた時に、43号線を超えたあたりからふわっと甘い香りが漂ってきて、それがとても心地よくてこの街で働きたいと思いました。あとは単純に、お酒を飲むことが好きだということもあります(笑)。
研究室で新商品開発に携わる中で工場に何度も足を運ぶうちに、実際にお酒を製造する仕事も経験したいと思うようになりました。メーカーで働くからには、自分の作ったものをお出ししてお客様に喜んでいただきたい、そんな思いで現在の製造現場の仕事に従事しています。
(※)日本酒造りに適した冬の寒い時期だけではなく、空調により冬の環境をつくることで一年を通じて日本酒を醸造すること

上司や仲間とのコミュニケーションから多くの学びを得ています

上司や仲間とのコミュニケーションから多くの学びを得ています

お仕事のやりがいと、お酒づくりに大切なことをお聞きしました。

二人目の子どもの育休から復職する際に、三号工場に異動となり5年目になります。
長い間研究職でしたので異動になった際は不安もありましたが、みなさん温かく受け入れてくださりすぐに打ち解けることができました。5年前のことですが、先輩方のものづくりに対する真摯な姿勢と「一緒にやろう」という現場の雰囲気がとても心強く支えになったことを覚えています。
今は美味しいお酒が出来上がることが何より嬉しく、製造現場では日々充実を感じています。酒粕も作っているのですが「美味しいね」や「評判良かったよ」などのクライアントからの言葉や、発注数が増えたりすることもやりがいに繋がります。
また、「白鶴の酒粕は真っ白で綺麗だね」と言っていただくのも非常に嬉しいです。それは発酵がきちんとできているということなんです。お酒をつくるにはたくさんの工程があり、どこが欠けても美味しいものはつくれません。お酒造りは皆で気持ちを合わせて、団結しないとできない仕事なんです。ですから我が社はみんな仲が良くて大家族のようなんですよ。上司や仲間とのコミュニケーションの中から多くの学びを得て、毎日楽しく仕事をさせていただいています。

子どもの成長が何よりの楽しみ!

子どもの成長が何よりの楽しみ!

休日のご家族での過ごし方と、仕事と家庭の両立のコツをお聞きしました。

白鶴酒造は女性がとても働きやすい環境です。産休・育休から復職された先輩も多く、私も妊娠した時、迷うことなく復職を考えました。不安も全くなかったです。
子どもが小学生になり、夏休みなどの長期休暇の際には時短も活用しています。平日は仕事なので家事をこなすのが精一杯ですが、休日は全力で家族との時間を過ごします。お勉強の予習や自転車に乗る練習、今年の夏はセミ捕りや、自由研究の題材用にカマキリを捕まえにもいきました(笑)。やっぱり子どもの成長は一番楽しみです。「テストで100点取ったよ」なんて言いながら笑顔で帰ってくると嬉しいものですよね。
今でこそ子どもの病気で会社を休むこともずいぶん減りましたが、復職したばかりの頃は保育園からお迎え要請の電話がかかってくることも何度もありましたし、朝一で会社にお休みの連絡をしないといけないこともあり、心苦しかったです。少しくらいなら咳をしていても平気かな、などと子どもにも無理をさせてしまったことも。そんな中で、仕事と家庭を両立するために常に念頭においていることは、今日できることは明日に回さないということ。優先順位をつけることを心がけています。みんなで一緒にやらないとできない仕事なのか、一人で完結できることか、時間がかかる内容か、リミットが早いものなのか。選別して、できることから次々と進めて翌日には残さないようにしています。引き継げることは報連相をしっかりと行い、上司に自分の仕事の進捗を伝え、万が一私が急にお休みをいただくようなことがあっても大丈夫なように段取りをつけるようにしています。

「酒どころ」神戸東灘の魅力とオススメスポット

「酒どころ」神戸東灘の魅力とオススメスポット

生活の中心となっている東灘界隈のオススメスポットをお聞きしました。
 

この地域は灘五郷と呼ばれる日本を代表する酒どころです。酒蔵が多いので、一見古く堅苦しいイメージですが、実はどちらの蔵も敷居が低く、白鶴酒造でも酒蔵開放や稲刈りのイベントを開催するなど、地域との交流も盛んです。資料館などの見学施設もあり、蔵の近くでは日本酒の甘い香りがふわっと漂ってきます。
私は神戸に住んで14年になりますが、あちらこちらからキレイな水も湧いていて、生活をするのにとても良い環境だと思っています。
近隣でオススメしたい場所は阪神御影高架下にある「沢の井」という湧水です。少し薄暗くて知らずに歩けば素通りしてしまうような井戸なのですが、とってもキレイな水がこんこんと湧き出ていて、神秘的な美しさとパワーを感じます。一説には、神功皇后がこの水に自身の姿を映したことが、御影の名の起源とも言い伝えられています。鯉や亀もいるので、子どもと一緒に見に行ってちょっと休憩するのにいい場所ですよ。
10月5日(土)には弊社の酒蔵開放を開催します。私が居る三号工場は普段は非公開なのですが、この日は開放してスタッフが説明をしながら場内を案内します。入場は無料ですし、屋台もたくさん出店します。仕込み水の試飲や若手開発商品「別鶴」の試飲(有料)、お酒と酒粕を分けてすぐにお出しする「垂れ口」というフレッシュなお酒も飲んでいただけます。資料館前の芝生も開放しますのでくつろいでおいしいお酒を堪能してください。
また、9月25日からは白鶴美術館も秋季展を開催しています。気軽に遊びにきてくださいね♪

2019.09.30活動エリア

2019.09.30
活動エリア
Profile
田中 恭子(たなか きょうこ)

白鶴酒造株式会社 本店三号工場主任。
大学院を卒業後、白鶴酒造株式会社に入社。勤続14年目。広島県出身、神戸市在住。9歳の男の子と6歳の女の子のママ。 

白鶴酒造株式会社 http://www.hakutsuru.co.jp/
白鶴酒造資料館 http://www.hakutsuru.co.jp/community/shiryo/
白鶴美術館 http://www.hakutsuru-museum.org/

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この記事を書いた人
福山 静
福山 静

ライター、クルールはんしん版編集長 2010年より、ママライフをもっと楽しむための 応援マガジン「クルール」のはんしん版編集長。 ライティング・編集、イベント企画業務に従事。 兵庫県在住。高校生と中学生の女の子2人の母。

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