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職を求める人と人材を求める企業の架け橋に!ハローワーク梅田 梅田公共職業安定所企画部門 統括職業指導官 西田 由美子さん

今回のCheer*full Womanインタビューは、“求人と雇用の現場“ハローワークにお勤めの西田由美子さん。20年以上“職業紹介“に携わる西田さんに、求人の現状やハローワークでのお仕事内容、そして今のお仕事のやりがいなどをお聞きしました。

求人の現状とハローワークの対策

求人の現状とハローワークの対策

現在の求人の状況と課題、そして課題克服のためにハローワークが行なっている施策を伺いました。

 

ハローワークの業務は職業安定所と呼ばれていた頃とは時代とともに様変わりしています。一時期の就職氷河期などに比べれば、今は就職も転職もしやすくなっているとは言えますが、職種によってはまだまだ就職難も続いています。特に事務職などは全く足りておらず、有効求人倍率(※)が1倍に満たないという状況です。一方で人手不足という業界もたくさんあります。警備や運輸、介護や保育、建設業界などがそれに当たり、有効求人倍率も6倍となっています。この数字が示すように、課題となっているのはミスマッチング。ハローワークでは、区役所などとの共催で工場見学会や面接会を企画・開催したり、事業主様向けに「人材確保対策セミナー」などを実施し、職を求める方と人材を必要とする企業それぞれのケアを行い、課題の改善に取り組んでいます。
※求職者1人あたり何件の求人があるかを示すもの

仕事内容と印象的な出来事

仕事内容と印象的な出来事 現在のお仕事内容と、窓口業務を担当していた頃に最も印象に残っている時代のお話を伺いました。

現在はハローワーク梅田にて業務の進捗管理や広報、事業計画の立案やイベント企画などを担当しています。窓口業務ではありませんので、求職者の方への対応やサービス、支援などを直接行うことはありませんが、現場と相談しながらイベントを企画したり窓口での案内の流れが円滑に進行するための方法など、部署間の連携の調整を図ります。
過去には窓口業務も経験しました。20年ほど前、南森町のハローワークに勤務しており、まだ求人票は男性用・女性用と分けて表示されていた頃で、私は男性専用フロアの担当でした。当時某証券会社が破綻し不況の真っ只中、毎日人で溢れかえっていました。リストラというワードもよく聞きました。共働きも活発とは言えない頃でしたし、住む場所もなくした方などもいらっしゃり、早く再就職を決めたいと焦る中で求人票を取り合い揉めるような事態も何度も目にしました。私はまだ20代で、求職者の方々のお役に立てているのかという歯がゆさもありましたが、学ぶことも多かった時期でした。勤め先があるという自分の置かれている立場にありがたさも感じましたし、仕事をすることがいかに大事なことかを体感できました。仕事にやりがいを求める前に、まず生活のために職を求める人が多い時代でしたので、その切実な思いを直接聞くことで、その後の業務への糧ともなる多くのことを学びました。長く窓口業務を担当しましたが、一番印象的な時代です。

仕事のやりがいと心構え

仕事のやりがいと心構え 人の人生を一変させる“仕事を紹介する仕事”の悲喜こもごもなお話しを伺いました。

以前、重度の障がいがある男性の方を担当したことがあるのですが、仕事が決まった時はホッとしたのと同時に、達成感と喜びが込み上げてきたことを今でも覚えています。ご家族全員でご挨拶にお越しいただき、ご本人もお勤めの帰りに何度も立ち寄ってお仕事の報告をしてくださいました。「今日は仕事で褒められました」とか、「飲み会に誘ってもらいました!」というお話は聞いているだけでも嬉しくなりました。求職中は無口で暗い印象さえあったのですが、仕事が決まり環境が変わったことで、性格も前向きでとても明るくなられて、ご本人もご家族のみなさんもとても晴れやかな表情をされていました。
窓口業務の頃は悲喜こもごも、数え切れないほどのドラマがありました。正規雇用を目指してトライしても残念な結果ばかりで涙ながらに「私なんて・・」と呟く女性の方の姿を何度見たことか。周りの友人や学生時代の同級生にはなかなか本音で相談できず、私たち相談員に辛い思いを吐露して涙するのです。そういう方々お一人お一人に寄り添って幸せな就職をしていただくためにサポートすることが私たちの一番大切で重要な職務だと考えています。
今は求職者の方々と直接やり取りすることはなくなりましたが、イベントを企画・運営する中で、参加者の方から「来てよかった」「参考になった」などの感想をいただいたり、「これまで興味がなかった仕事だけれど、前向きに考えてみようと思う」などと言っていただくとやはり嬉しいです。意識を持ってくださるだけで大きな一歩に繋がると思います。一人でも多くの方にそういう気持ちになっていただいて良好なマッチングに繋がればさらに嬉しいですね。イベントを企画する部署として、企業様とも連携しご協力をいただきながら、ハローワークをご利用される全ての方々のお役に立てればと考え業務に取り組んでいます。

子育てと仕事の両立

子育てと仕事の両立 自身の幼少時代や子育てと仕事の両立に奮闘していた頃のお話、そしてこれから両立を目指す女性へアドバイスをいただきました。

私の両親は共働きで、小学生の頃は学童に行っていました。学校帰りに母の職場に寄って家の鍵を受け取るのですが、仕事をする母の姿を見て働くことの大切さを学んだように思います。
娘は物心つく前から保育所に入所しました。10ヶ月ほどの育休以外はずっと働き続けてきましたが、娘は母親が家にいなくて寂しいと思ったことはないと言います。母親が家にいるという経験がないからよくわからないのかもしれませんが(笑)。ワーキングマザーと専業主婦、どちらが良いのかはわかりません。「西田さんは働いていて良かったと思いますか」と尋ねられることもありますが、正直言ってわからないんです。もしかしたら一生答えなんて出ないのかもしれませんね。ただ当時の私は仕事を辞めるべきではないと考えていました。キャリアや実績をしっかりと積んでおかないといけない。ブランクは空いていない方が社会復帰もしやすいだろうし次のステップへも進みやすいのではないかと考えていたんです。それはもう毎日大変でしたよ(笑)。自分の時間はほとんどなくて、晩御飯は立って食べていました(笑)。夕飯の準備がしんどくて外食が続くこともありました。20年も前ですから世間的には働くママを理解してもらうのも難しい時代で、批判的な声を耳にすることもありました。それでも仕事を続けてきたことに後悔はしていません。今はワーキングマザーも随分と増え、生活のためにママも働かざるを得ないとう家庭もあるかと思います。私自身の経験をもとに少しだけアドバイスさせていただくと、働きたいと思っているなら、まずは働いてみれば良いと思います。嫌だったら辞めてもいい。いくらでもチャンスはある!働き出すタイミングは人によってそれぞれですし、子どもができたから仕事を辞めなければいけないというわけでもありません。自分が考える一番良いと思うことをすれば良いのだと思います。
大阪労働局では仕事と子育ての両立を目指す方々への就職支援を行うために、マザーズハローワーク・マザーズコーナーを府内12か所に設置しています。私たちの部署でも子育てをしながら働きたい方を対象にした就職準備セミナーを企画・開催するなど、サポートをしています。ぜひご相談ください。

2019.08.27活動エリア 梅田駅

2019.08.27
活動エリア
梅田駅
Profile
西田 由美子(にしだ ゆみこ)

ハローワーク梅田 梅田公共職業安定所企画部門 統括職業指導官。20歳の娘さんとご主人の3人家族。ハローワークに勤務して25年。現在は業務の進捗管理や広報、事業計画の立案やイベント企画などに従事している。

 

ハローワーク梅田
https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-hellowork/list/umeda.html

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この記事を書いた人
福山 静
福山 静

ライター、クルールはんしん版編集長 2010年より、ママライフをもっと楽しむための 応援マガジン「クルール」のはんしん版編集長。 ライティング・編集、イベント企画業務に従事。 兵庫県在住。高校生と中学生の女の子2人の母。

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