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Cheer*full Woman
インタビュー

井上有紀さん(通信会社企画部勤務)

アメリカでの生活と育児で変わった価値観
仕事も子育ても精一杯できる最高のしあわせ

今回のCheer*full Womanインタビューは、香櫨園駅近くにお住まいの、井上有紀さん。通信会社の企画部にお勤めの井上さんは3年の育児休暇を取得後、昨年3月に仕事に復帰されました。育児休暇中は、ご主人の海外留学のためアメリカで子育てをスタート。2年間のアメリカ・カリフォルニアでの生活で大きく価値観が変わったそうです。自分自身のことも、子育てのことも。そして、昨年から仕事に復帰した井上さんは、復帰後の日々をアメリカ生活と同じように「最高の1年間でした!」と話します。そのような井上さんのアメリカでの子育てや、復職後の仕事と子育ての楽しさについて、お話を伺いました。

価値観が変わったアメリカでの生活と子育て

価値観が変わったアメリカでの生活と子育て

「カリフォルニアで生活していると、アジア系、ヒスパニック系、白人系など、様々な人種の人がいます。外見だけでなく宗教や習慣といったバックグラウンドも全く異なるので、何が『普通』か、何が『常識』かも人それぞれ、その人自身の個性です。
日本にいるとつい、世間一般の常識や他人との比較を気にする傾向がありますが、アメリカでは違いました。とても自由で個人主義。自分や家族がどうしたいかという思いが基準です。それがとても心地良かった。アメリカでの2年間は価値観を大きく変える経験でした。」

育児においても、自分だけの、家族だけのステップを考えられるようになったそうです。

「いわゆる日本における『成功事例』に捉われず、純粋に、子どもが社会に出る時にどういう人であってほしいか、そのために親はどんなサポートをしていきたいか、夫婦でたくさん話しました。子どもには好きな分野でグローバルな広い視野を持って羽を広げてほしいと思っています。」

アメリカで育児をスタートして良かった。毎日新しい発見がある最高の日々でした、と話す井上さん。
アメリカでの子育ては、とても開放的で社交的だったそうです。

「アメリカの子育てで特に良かったのが、月齢の近い子どもと親で集まるプレイデートです。公園に集まって一緒に遊んだり、イースターやハロウィン、クリスマスなどの季節のイベントに出かけたり、誕生日パーティーをしたり。
プレイグループはとてもオープンで、お友達の紹介で参加することも、近所のコミュニティセンターやインターネットのサイトで探すこともあります。誰でもウェルカムで、その場限りの交流を楽しむこともあれば、仲良くなって大切な親友になることも。
月齢の近い子どもが集まると、子ども同士もめいっぱい遊べて楽しいし、親もネットワーキングや情報交換をしたり、何より束の間の息抜きができて一石二鳥ですよね。みんなで子育てをシェアして助け合う環境がありました。」
「住んでいた南カリフォルニアは、自然がいっぱいの広い公園やビーチが多く、子連れで楽しむ場所には困りませんでした。特に公園は手入れが行き届いてきれい。小さい子どもも安心して遊べるゴム張りの地面や段差の低い遊具、それにBBQスペースも必ずあって、プレイデートがてら気軽にパーティーをしていました。
日本でも、そんな設備が揃った公園が増えて、子育てコミュニティが自然に広がる環境ができると良いですね。」

ママが楽しむ子育て英語をもっと身近なものにしたい

ママが楽しむ子育て英語をもっと身近なものにしたい

井上さんはアメリカでご自身も英語を学びながら、現地の幼稚園でボランティアで教えたり、お子さんを幼児クラスやプリスクールに入れたりと、現地の幼児教育に触れていました。子育てでも息子さんに英語で話して生活していました。
帰国後、「子どもはどうしたら英語が話せるようになるか」とご友人からよく質問されたそうです。

「皆さん、幼児期の英語教育にとても興味を持っています。英語のアニメを見せたり、教材を買ったり、幼児英語クラスに行かせたり。でも、幼児期に英会話ができるようになるのはなかなか難しい。
私の経験では、そういったネイティブの英語に日常的に触れる環境づくりに加えて、ママが英語で話しかけ続けていると、子どもも自然と英語を発するようになりました。乳幼児期はママの話す言葉をコピーして言葉を覚えるからです。
日本人は一般的に英会話に苦手意識や恥じらいがあるし、『オムツ変えようね』とか『お片づけしようね』とかちょっとしたフレーズがスッと出てきませんが、子育てで使う英語はとてもシンプルで簡単です。
自分の経験で蓄積した子育て英語や現地で使っていた教材が役に立てればと、帰国してから仕事復帰するまでの期間、友人を集めて、ママのための子育て英語サークルを開いていました。」

復帰した今は仕事に注力していますが、ママのための子育て英語や、阪神沿線に住む外国人やママのコミュニティ作りをライフワークにできればと思われているそうです。
井上さんは育休復帰前に保育園、幼稚園などの託児先を見学し検討しましたが、最終的には働く母も子どもを預けやすいインターナショナルスクールに決めました。そんな国際的な子育て環境があることもこのエリアが好きな理由のひとつです。
さらに香櫨園駅周辺は、通勤に便利な上、美味しいベーカリーがたくさんあることも井上さんのお気に入り。休日は、夙川沿いを散歩して、焼きたてのパンを求めてベーカリーに行くのが大好きだそうです。

仕事も子育ても思う存分楽しんでいる育休復帰後の1年間

仕事も子育ても思う存分楽しんでいる育休復帰後の1年間

育休復帰後、井上さんはフルタイムより1時間半少ない時短勤務で仕事をしています。でも、フルタイムと同等、あるいはそれ以上の仕事をできるようにしたい。そのためルーチンワークの見直しやタスクのプライオリティ付けをしながら効率よく業務を行える体制を整えてきました。
幼稚園の長期休みやお子さんの発熱時には、実家やご主人にもサポートしてもらいなんとかやりくりしているそうです。

「限られた時間のなかで仕事のアウトプットを出していくために、創意工夫と試行錯誤を繰り返しながら毎日が鍛錬です。自分のキャリアを積み重ねていくこと、仕事を通して人と出会い新しいものを創っていくことがとても楽しい。これができるのも、会社の制度や、上司や一緒に働くメンバー、家族の協力と理解あってこそ。仕事も子育ても思う存分させてもらえる今の環境に心から感謝しています。私の経験が、今後復帰する後輩たちにも役立てれば。」

家事も育児も完全にイーブンという井上さんご夫婦。ご主人は自然にお子さんと遊んだりお世話をしたりしてくれます。それぞれの家事・育児の役割を決めず、お互い気の向いたときにできることを。仕事と子育ての両方を楽しむコツはその「ユルさ」だそうです。
平日は朝早くから夕方まで幼稚園に預けているので、お迎え後は仕事で疲れていても、お子さんとの貴重な時間を慈しみ、楽しみ、精一杯向き合おうと思っているそうです。

「帰国後の大きな変化のひとつは、平日夫が家族と過ごす時間が減ったことでした。私の復帰後、プライベートは家族時間・夫婦時間・自分時間どれも確保するようにしていますが、特に意識しているのが夫婦時間です。週末、子どもを寝かしつけた後にコーヒー片手にあれこれ話したりと、時間を作るようにしています。」

新しいことを求め、常に向上心を持っていた父のようになりたい

新しいことを求め、常に向上心を持っていた父のようになりたい

「父はビジネスマンとして長年、船舶の海外営業、その後経営企画を経て、定年退職後は、若い人たちに自分の培ってきたものを教えたいと、大学で客員教授として経営学や国際ビジネスを教えていました。
海外駐在していたこともあり、グローバルでビジネスをする上での振る舞いや信頼関係づくりをよく知っていました。その経験とユーモアあってか、大学でも学生に人気の教授だったそうです。
常に新しいことへの好奇心と向上心を持ち、広い視野で考え、着々と努力していました。子ども達もそんな父の背中を見て育っています。私も父のようなビジネスマンであり、親でありたいと思っています。」

常に仕事にプライドを持って第一線でありたい、新しい出会いや物事を開拓していきたい、と話す井上さん。

「子育てによる時間的な制約はあるけれど、仕事や自分のやりたいこととトレードオフではない。
子どもに精一杯の愛情を注ぎ、今しかない子育ての時間を存分に楽しみながら、仕事や自己実現に向けて色々やっていきたい。人それぞれ志向があると思いますが、私は両輪を回していきたいと思っています。
私はいま環境に恵まれていることもありますが、仕事も子育ても精一杯させてもらえて最高に幸せです。」

井上さんは確かにご主人やご実家の協力、会社の理解があって恵まれた環境でお仕事をされています。
だからこそ、そのような環境を当たり前に選択できるような世の中を井上さんは開拓していると思います。次世代のワーキングマザーたちのためにも。数年後、井上さんが「最高です」と話すのをまた聞きたいなと思いました。

 
(取材日:2016年3月12日)

2016.04.01活動エリア 香櫨園駅

2016.04.01
活動エリア
香櫨園駅
Profile
井上有紀(いのうえ ゆき)

通信会社でWebサービスの企画開発に携わり、出産後育児休暇を取得。復職とともに異動し、現在は経営管理に携わる。4歳児の母。育児休暇中は、夫の留学のため2年間をアメリカ・カリフォルニアで過ごし、帰国後は子育て英語サークルも開催。

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この記事を書いた人
中川由紀子
中川由紀子

一級建築士、インテリアコーディネーター一級建築士事務所みゆう設計室代表 母・主婦目線で家族の暮らしから住まいをデザインする神戸の女性建築士。 女性ならではの気遣いと、主婦ならではの家事負担を軽減するアイディア、母ならではの育児の視点で、家族のライフスタイルと向き合った住宅設計をしています。阪神沿線で暮らし、働き、子そだてをしている二児の母です。心地良く過ごせて、家族が笑顔になれる家づくりを心がけています。

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