楽しいこと、おもしろいことを活動に活かしていきたい

それぞれ違う場所で幼稚園教諭をしていた二人の出会いは、たまたま名古屋で同じ研修を受けたことがきっかけでした。そんな二人が、再会し、それぞれの想いを共有して、一緒に進んでいくことを決め、「笑いの保育わくわく」を結成しました。初めは、神戸と名古屋という遠く離れた土地からのスタートでした。
活動内容は、子育て世帯向けに「わくわく絵本手帳講座」、「わくわくハーフバースデーパーティ」、「わくわくワークショップ」、「親子わくわくイベント」などのイベントを実施しています。
保育者を目指す人から現場の保育者向けの「学生向け講座」、「保育士実技試験対策講座」と多彩なラインナップを展開しています。どれも多様化していく子育てと保育の現場のニーズに沿ったものだと言えますね。
保育一筋の道を歩いてきた場合とは違い、お二人独自の経験が、おもしろいアイディアを生み出し、たくさんの保育関係者や子育て真っ最中のママたちに好評を得ています。
子供たちに関わる大人たちにも「わくわく」を届けたい!という想いから、『おとなも こどもも みんなわくわく』を理念に、保育関係者には、保育がもっと楽しくなる話を、ママたちには、子育てがもっと楽しくなる話を届けたいそうです。
今後の活動予定についてお聞きすると、「2~3歳児向けの講座の充実と、保育の仕事を目指す学生と出会う機会をもっと作っていきたい」と、力強い答えが返ってきました。目標や夢はありますか?という質問には、「親子で学べる・保育・育児の学校を作りたい!」とのこと。今後の活動がますます楽しみになってきますね。
いつも楽しいこと、おもしろいことを考えて、笑いの保育わくわくの活動に活かせないか考えているというお二人。実際、お話し中も、今にも踊りだしそうな場面もありました。
異色の経歴だからこそ、出来ること

一般企業に就職するものの、保育関係の仕事に就きたいという夢を叶えた内ヶ崎さん。元々ジャズシンガーで、歌が上手く、一度聞いた音なら再現できるという絶対音感の持ち主、田中さん。異色の経歴をもつお二人だからこそ、保育のリアルな現場だけでは得られない幅広い視野を持つことが出来た、と話してくれました。
そんな二人だからこそ、いまの保育の現場にあったらいいなと思うものが、「笑いの保育わくわく」の講座には詰まっています。
学生だった頃にこういうのがあったらよかったよね、実際保育者になってからはこういうことが出来たらよかったよね、という自分たちのその時のリアルな悩みを反映した、学生向け講座、保育者向け講座があります。
そして、子育て応援事業で出会うママたちとお子さんとの関わり方についても、もっとこうするとおもしろいよ、もっとこういう考え方があるよと伝えたい!というアイディアも次々と溢れてくるそうで、ママたちの声から生まれた「わくわく絵本手帳講座」はいつも大盛況です。「本当は楽しいはずの子育てや、保育の仕事が、毎日のことに追われて楽しくなくなってしまっていたらもったいない、いろんな視点からアプローチすることで、その心のもやもやを「笑い」と「わくわく」に変えていくお手伝いがしたい。」と語るお二人。今後の活躍がとても楽しみです。
とことんぶつかる、とことん話す。お互いへの絶対的な信頼感

インタビューの間中、笑顔が絶えないお二人。よく話し、よく笑い、とても仲が良い様子がうかがえます。「仕事のことはもちろん、プライベートのことも、何でもとにかくいっぱい話をします。結成当初は、まだ神戸と名古屋だったので、スカイプを使って、何時間も話しました。思っていることは、溜めこまず、全部話すんです。夫婦と一緒で、言わないで我慢することが積み重なると絶対うまくいかないので。」と話してくれたのは内ヶ崎さん。一方の田中さんも、「もう、これでもか!ってくらい、何でも2人で話すよね。」
相手への遠慮から何も言えなくてこじれがちなのが人間関係ですが、お二人のモットーは「同じ方向を見ているという信頼感があるので、例えどんな厳しいことでも、遠慮せずにどんどん話すこと。」目標や、想いを、共有出来ているからこそ、本音で話し合うことができ、とことんお互いに向き合っているという姿勢がとても素敵なお二人です。
明るく、話題が豊富で、どんどん話す内ヶ崎さんと、にこにこと隣で聞いている田中さん。一見、「動」と「静」のように見えますが、実はうちに熱い想いを秘めているのが田中さんで、物事を現実的に捉えるのが内ヶ崎さんだそう。「実は、めっちゃ熱いのはこのちゃんの方なんです。夢をいっぱい持っているんです。」
「突っ走りそうになるのを、ちゃんと止めてくれて、ちゃんと現実にしてくれるのがちづちゃんなんです」
大切なパートナーとして、お互いのことを尊重し、相手のことをたくさん褒めて、新しい魅力を引き出し合っているお二人。互いの目標と想いの軸がしっかりしているからこそ、活動への共感が拡がっていって、二人のエネルギーが周りを明るく照らし、関わる人たちをどんどん笑顔にしていけるのだなと感じました。
阪神「春日野道」駅に注目です!

どんどん活動拠点が拡がっている「笑いの保育わくわく」ですが、中でも阪神沿線での活動が増えてきているそうです。「秋のハロウィンイベントでお世話になっている春日野道商店街にめっちゃおもしろいお店があるんですよ!」とお二人は声を揃えて言います。近年各エリアで実施されているハロウィンイベントですが、お二人が商店街のお店に直接話をし、協賛を得て、お菓子を配ってもらったり、仮装したこどものたちが商店街を練り歩くイベントを二年前から開催しているそうで、商店街ぐるみで、楽しいイベントを作り上げていっているお話は、すごく楽しそうです。
お二人のおすすめのお店はオーナーの人柄に癒される「ぴらにやカフェ」と、陽気で温かい店主さんのインド・ネパール料理の「サムジャナ」。どちらもお店の方と仲良くされているそうで、人との繋がりを大切に育てているお二人のすすめるお店であれば、ぜひ行ってみたいですお店です。
掛け合いが絶妙で、元気な活力溢れる女性二人組、という当初の印象からさらに、笑顔の中にもしっかりとした強い芯があり、これまでの経験を活かしながら活動を続けていきたいという熱意が伝わってきました。。彼女たちの溢れるエネルギーは、まだまだ出し足りない様子。情熱を持って今後も保育に関わっていくお二人に、これからの子育てや保育の現場で、子供だけではなく、大人にももっとわくわくする気持ちを引き出していってほしいと思いました。
取材協力:グリーンベリーズコーヒー(Greenberry‘sCoffee) 三宮駅前店
078-855-7870
お二人が行ってみたかった!という、阪神三宮駅すぐ上OPA2の2Fにある、アメリカバージニア州のシャロッツヴィルで創業されたスペシャリティコーヒーストア。
http://www.greenberryscoffeejapan.com/locations/sannomiya.html