ママの「おひとりさま時間」をプレゼント

「1人で用事を済ませられて助かりました!」
「ゆっくり美容院に行ってきました!」
笑顔でこんな報告をしてくれるのは、地域のコミュニティスペースで2時間子どもたちを預かる「子育てラボ」を利用したママたちです。 地域のママサポーター*や友達に子どもの送迎や託児をお願いできる「子育てシェア」というサービスを提供しているAsMama。今回、取材をさせていただいた赤松さんは、AsMamaでの研修を受講した認定ママサポーターです。近くに住むママサポーター数人で「子育てラボ」を月に2回開催したり、個別にお子さんを預かったりしています。未就園児のママにとっては、自分1人で過ごせる時間はとても貴重。リフレッシュしたり、家事や用事を一気に済ませるなど2時間の「おひとりさま時間」を過ごした後には、みんなすっきり顔でお迎えに来てくれるそうです。
「利用してくださった方の笑顔が本当に嬉しくて。活動を続けていくモチベーションにもなっています。」
ママサポーター*:お子様の送迎・育児を積極的に支援するAsMama認定の地域のお世話役。
「私も通ってきた道、大丈夫」を伝えたい

AsMamaの利用者は未就園児のママがほとんどで、ママサポーターは先輩ママという存在。赤松さんも利用者の方から育児相談を受けることも多いそうです。
「私は友達とも家族とも違う立場です。だからこそ言える悩みもあると思います。近しい人には『こんなことで悩んでるって笑われたりしないかな』と不安になって、相談しにくいこともありますよね。でも、悩んでいるのは自分だけではなくて、みんな何かしらの悩みがあります。もちろん私にも。今も悩みは尽きませんが、昔の悩みを乗り越えて今に至っています。相談を受けるときには、『私自身も通ってきた道だよ、大丈夫だよ』と伝えながら、溜め込んでいた気持ちを吐き出してもらうようにしています。
また、私の場合、息子は小学生ですが娘はまだ幼稚園児なので、利用者さんのお子さんと同年代のこともあるんです。話している中でお互い同じ悩みを持っていることがわかって『そうそう!わかる、そうなんですよね!!!』と盛り上がることもありますよ。抱え込んでいたいろんなことを口に出して、ちょっとでもすっきりしたり、安心して帰ってもらえたら嬉しいですね。」
我が子の意外な一面にびっくり!

赤松さんは幼稚園教諭として就職後、結婚を機に退職し専業主婦に。2人のお子さんを出産し、育てる中で「また子ども達と接する仕事がしたい。でも自分の子どもたちを預けてまでは・・・。」 と悩まれていたそうです。そんなときに偶然目にしたのがAsMamaのママサポーター募集。子どもと一緒に働けることに惹かれてすぐに応募!ママサポーターの研修を受講し、ご自身のお子さんを連れて活動をはじめました。
「うちの子どもたちは年齢が近いこともあり、喧嘩もしょっちゅう。でも預かっているお子さんには優しく出来るんです。我が子にこんな一面もあるのかと新たな発見があります。また、利用者さんのお子さんからすると、お兄さんやお姉さんとの交流が新鮮ですよね。最初は泣いていた子も、子ども同士で遊んでいるうちにすぐに笑顔になりますよ。」
ご自身のお子さんの成長だけでなく、利用者さんのお子さんの成長を見られるのもおもしろいと話してくださった赤松さん。この春からは、週に2回ほど保育補助として幼稚園での勤務もスタート。たくさんの子どもたち、そしてママたちの笑顔を引き出しています。
海へ山へ。豊かな自然を楽しむ阪神間の休日

赤松さんのお住まいは甲子園球場のほど近く。平坦な土地で、自転車での移動も楽なため、家族が揃う休日は自転車で出かけることも多いそう。甲子園浜海浜公園には、ローラー滑り台やブランコなどの遊具、ボール遊びも楽しめる芝生広場や、カニ釣りが出来る海があり、お弁当を持参すれば一日中楽しめるという、赤松さんのお気に入りスポット。
阪神間は海も山も近く、思い立ったら気軽に自然を楽しめるのが魅力だと教えてくださいました。
家族で思いっきり遊んだ後は、息子さんとの入浴タイム。最近、だんだん口数が減り、質問攻めにすると口をつぐまれるので、リラックスしている入浴時に話を聞くようにしているそうです。
ママも、そして子どもたちもそれぞれ悩みはつきもの。でも誰かに聞いてもらえることが、きっと支えになってくれます。たくさんのママ、子どもたち、そしてご自身のお子さんたちの「ちょっと聞いて欲しい」という気持ちを日々受け止めている赤松さん。 「AsMamaの活動を通じて、地域みんなで子どもたちの成長を応援していきたい」という夢は、もうすでに形になりはじめているように感じました。