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建築と人との関わりを紐解く特別展 「建築と社会の年代記」@神戸市立博物館

人々の暮らしと文化を支えてきた400年

人々の暮らしと文化を支えてきた400年

こんにちは!美術館・博物館担当、チアフルライター甲斐千代子です。

 

長きにわたり受け継がれてきた建築の魅力を紹介し、これからの建築を考える特別展「建築と社会の年代記―竹中工務店400年の歩み―」が神戸市立博物館で開催中です。

 

竹中工務店は1899年(明治32)神戸で創立、その始まりは織田家の普請奉行だった竹中藤兵衛正高が神社仏閣を手掛ける棟梁として創業した1610年までさかのぼります。現在に至るまで約400年。壁いっぱいに描かれた長さ約17mの巨大な年表が、その歴史を物語ります。

 

取り上げられた建築物は約500。古文書、写真、模型、図面、映像など資料は約1000点。建築と人との関わりという視点で8つの「かたち」に分類し紹介しています。

はじまりのかたち 神社仏閣

はじまりのかたち 神社仏閣

第1章「はじまりのかたち」では創立期に手掛けられた神社仏閣などを紹介しています。

 

大きな「木組み」がドーン!

 

三重県鳥羽市にある≪正福寺本堂(1636年完成)≫の軒先部分です。今回の展覧会のために、3次元計測し再現されました。

「木組み」はクギを使わずに木材だけで建物を作る日本の伝統技術、木材に切り込みを入れて組み合わせて作り上げる技法です。再現された木組みに使われたパーツは約200。現地調査に始まり、原寸図作図型板作成、木の加工、彫刻と7カ月かけて、宮大工と、彫刻師、鍛冶の合わせて9人の職人が手掛けたとのこと。高い技術と熟練の技が光ります!竜の彫刻も素敵すぎます。

高さへの挑戦、環境への挑戦 夢をおうかたち

高さへの挑戦、環境への挑戦 夢をおうかたち

建築の世界でも、夢を実現させるための挑戦は繰り返し行われてきました。

高さへの挑戦は日本初のテレビ塔≪名古屋テレビ塔≫、完成当時日本一を誇った≪東京タワー≫が挙げられています。

 

≪名古屋テレビ塔≫は日本初のテレビ塔として1954年に開業しました。建設当時は工事用機材などはなく、基礎の土堀を作るのも、コンクリートを練り上げるのも、鉄筋を持ち上げるのも、全て人力で行われたそうです。

≪東京タワー≫の完成は1958年。高さは333m、総工費約30億円、1年半の工事期間と、延べ21万9000人余りの人員を要して完成しました。

 

過酷な環境への挑戦として≪南極観測用施設(昭和基地)≫が紹介されています。冬場には最低気温-50度、ブリザードは年平均50回も発生する南極。そこに、人が生活し活動する拠点としての建物を築くことは、困難への挑戦であり、完成した施設はまさに夢を形にしたものといえるでしょう。

神戸の風景を一変させた阪神淡路大震災とその復興、建築の未来の形とは

神戸の風景を一変させた阪神淡路大震災とその復興、建築の未来の形とは

1995年1月17日に発生した地震に端を発する「阪神淡路大震災」

神戸は多くの建造物、建築物を失いました。

JR三ノ宮駅近くにあった≪神戸新聞会館≫は全壊、縁結びの神様として有名な≪生田神社≫は拝殿が倒壊、北野の≪風見鶏の館≫≪萌黄の館≫も被災しました。

 

≪神戸新聞会館≫は≪ミント神戸≫として生まれ変わり復興のシンボルに。≪生田神社≫の拝殿は伝統的な姿をそのままに、最新技術で修復されました。北野の二つの建物は国の重要文化財に指定されていたため、災害復旧工事が行われ、震災前の姿を取り戻しました。

 

その一方で、文化財として指定されていなかった歴史的建造物の多くが文化的意義や価値などを十分認識されないまま解体されていきました。このことをきっかけに震災の翌年1996年には文化財登録制度が創設されています。

 

結びの第8章「みんなのかたち」では、災害が相次ぐ時代、甦った建物、生まれ変わった街、さらには未来に向けて人と建築とのより良い関係を模索する取り組みも紹介されています。

目指せ!建築通! 記念講演会などイベント盛りだくさん

目指せ!建築通! 記念講演会などイベント盛りだくさん

展覧会に合わせて多くの講演会が予定されています。学芸員による見どころ解説「イブニング・レクチャー」は毎週土曜日実施です。

 

記念講演会

 

①1月25日(土)

「竹中工務店 400年の歩みを読み・語る」

藤森照信(建築史家、建築家)

 

②2月8日(土)

「大大阪時代の阪神間モダニズムに始まる関西の都市形成の年代記」

橋爪紳也(建築史家、大阪府立大学研究推進機構特別教授)

 

③2月29日(土)

「技を伝え、人を育てる」

小川三夫(堂宮大工棟梁)

赤尾建蔵(竹中大工道具館エグゼクティブアドバイザー)

 

時間:各日とも14時~15時30分

会場:神戸市立博物館 地階講堂

定員:各日とも150名、先着順

※聴講無料(本展観覧券が必要)

展覧会概要 建築の過去と現在と未来

展覧会概要 建築の過去と現在と未来

建築物は人が生活するうえでも欠かせない存在といえます。

生活が変われば建築も変わる、社会が変化すれば街も変化する。

もちろん、受け継がなければならない伝統も存在します。

 

建築の魅力を改めて感じてください。

 

特別展 建築と社会の年代記-竹中工務店 400年の歩み-

神戸市立博物館

1月11日(土)~3月1日(日)

休館日 毎週月曜日 2月25日(火)

 

文/チアフルライター 甲斐千代子

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