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コラム

わたしサイズの住まいと暮らしづくり

中川由紀子
一級建築士、インテリアコーディネーター一級建築士事務所みゆう設計室代表

賃貸住宅暮らしだからと諦めない!今を暮らしやすくするインテリア相談

賃貸住宅暮らしだからと諦めない!今を暮らしやすくするインテリア相談 主婦、母目線で住まいの設計をする建築士、みゆう設計室の中川です。
今回は「プロによるインテリア相談」で賃貸住宅の暮らしの悩みを伺ってきました。

インテリア相談に依頼を下さったのは、阪神沿線の賃貸住宅マンションにお住まいのF様。
家を所有するよりも気楽で身軽なので今後も賃貸住宅で暮らしていきたい、という思いを伺いましたので、これからも賃貸住宅で心地良く過ごすための方法をアドバイスしてきました。

賃貸住宅のメリット

ライフスタイルの変化に合わせて「家を替える(引越する)」という選択をしやすいのは賃貸住宅。

乳幼児の時は個室の数は少なくても広いリビングダイニングがある家に住む。
子どもが中高生になって個室が必要になったら部屋数の多い家に住む。
子どもが独立して夫婦だけになったら管理のしやすいマンションに住む。

というように、子どもの成長段階に合わせて住み替えることも可能です。

確かに月々の家賃負担はかかりますが「家が劣化してきたら次の家に引っ越す」という考えもありますね。
持ち家の場合はメンテナンスを自己負担する必要がありますから。

私は住宅設計の仕事をしているので家を建てる人が増えたら嬉しいですが、賃貸住宅の良さもよく分かります。
賃貸住宅だからといって引け目を感じる必要なんてありません。

今現在の暮らしの質を上げるために

今現在の暮らしの質を上げるために しかし「賃貸だから」と暮らしやすさを諦める人も少なくありません。

転勤族で賃貸住宅にしか住めないから簡易に使える家具しか買わない。
カーテンはできるだけ同じものを使っている。
賃貸住宅だから壁紙は触れないし、家の内装を変えるのは諦めている。

というように「諦めモード」の人は多い気がします。

インテリアにあまりお金をかけたくない、という考えも一理ありますが、暮らしにくいのにそのままで我慢していると日々の生活にストレスが溜まります。

退居時劣化した壁紙に改修費用が必要になる可能性を考えたら、好きなインテリアに変えた方が家が好きになるかもしれません。
みゆう設計室のオフィスはオーナーさんの許可を得て、退去時の原状復帰を条件に壁のペイントやクロス替えをしています。

将来の転居をベースにするよりも、今の住まいを「暮らしやすく」「心地よく」「お気に入りの家」にした方が今現在の暮らしの質が上がると思いませんか?

賃貸住宅暮らしの住まいの悩み

今回インテリア相談で訪問したF様は以前から持っていた家具や家電を工夫して使いながら暮らしています。

広くはありませんが、間取りも良く、小さなお子さんの子育てには向いているお住まいでした。
「なるべく物は増やしたくない」ということで持ち物も家具も少なめ。
しかし、収納家具自体も少なかったので床置きや箱の積み重ね置きをしている様子が見られました。

賃貸暮らしだから持っている収納家具をできるだけ利用しようというのは悪くありませんが、それらが機能していなくて不便では元も子もありません。
収納家具が必要だとはわかっているけれども、賃貸住宅で快適に暮らすためにどんな家具を購入したら良いか分からない、というのがF様のお悩みでした。

収納家具を選ぶときに気をつけるポイント

収納家具を選ぶときに気をつけるポイント まず、F様の家に必要だと思ったのはキッチンの作業台を兼ねた家電収納でした。賃貸住宅は作業スペースが狭く、配膳する料理、一時置きのお鍋などを置く場所がないキッチンも多いと思います。

賃貸住宅に限らず、収納家具を購入するときに気をつけるポイントは

・家具を置くために空間に余裕がある
・床置きするものや、常に片付かないものをなくすための収納を選ぶ
・使う場所の近くに片付けられる収納を選ぶ

家具を置く余裕とはその家具のサイズだけではなく、扉や引き出しをあけたときの周辺の動作スペースも含みます。
たとえば、椅子のすぐ後ろに開き扉があると座っているときに扉を開くことはできません。
立って扉をあける、座って引き出しをあける、というようにその場でどのような動作をして収納を使うか考えてみましょう。

テーブルの上に雑然と物が置かれたり、床置きしたりするのも、よく使う場所に必要な収納が無いからです。その「床置きしているもの」「雑然と置いてしまうもの」がきちんと引き出しや扉内に納まり、作業動作の負担が少ない収納家具を選ぶと良いと思います。

作業スペースをキープした家電収納

作業スペースをキープした家電収納 F様はこのご相談の後にジャストサイズの家電収納を購入しました。

家電収納の全ての段に家電やキッチングッズを収納するのではなく、1段あけて「作業スペース」としています。
そうすることで、収納不足と作業スペース不足をどちらも解消でき、料理の作業に余裕ができました。

なぜか全ての収納スペースを使わないといけないと思いがちなので、F様もその発想は無かった、使いやすくなったと喜んで下さいました。

収納家具の「作業余白」もとても大事なポイントです。

キッズクローゼットとして突っ張り棒を活用!

キッズクローゼットとして突っ張り棒を活用! 保育園の準備は自分でできるようにと、F様はお子さん目線の収納を心がけていましたが、今使用している棚は衣類や持ち物が「見にくい」「取り出しにくい」「片付けにくい」という難点がありました。

持ち家であればピッタリサイズの吊り戸棚や可動棚の造り付け収納をオススメしたいのですが、賃貸住宅では壁に打ち付けた収納はダメなことが多いです。

賃貸住宅でも壁に固定せず空間にぴったりな造り付け収納を作ることも可能ですが、今回は「お子さんが使いやすい」ことを考え、扉などで隠さないキッズクローゼットを寝室に作って頂きました。

大人には取り出しにくいけれどもお子さんには届きやすい低い位置に突っ張り棒を渡しています。収納家具を置きにくい、寝室のコの時に凹んだ壁面を利用しました。
「かける収納」にしたことで、ゆとりができて見やすくなった上に、サイズアウトしたものも気付きやすくなったようです。

お子さんの成長に合わせてハンガーの高さを変えても良いですね!

賃貸住宅暮らしだからと諦めない!

賃貸住宅暮らしだからと諦めない! F様はダイニングテーブルの購入も検討されていたのですが、オススメしたのは座面が低めでソファのようにリラックスできるもの。ダイニングで過ごすことが多い方に喜ばれます。
無印良品でもそのようなダイニングセットがあります!好みだけではなく、座り心地や空間に適したサイズのダイニングセットを選ぶと良いと思います。

住まいに合わない家具は処分して、暮らしに合わせてサイズが合う家具を選ぶ方が心地よく使いやすく暮らすことができます。
収納が足りないからと「とりあえず家具」を買わない方が良いです。

カーテンもちょうど良いサイズのものを使いましょう。
カーテンが中途半端に長く、幅が広いとスペースが無駄になりますし、見た目もすっきりしません。短いと冷暖房効率が下がることもあります。


F様は賃貸住宅にそれほどネガティブな印象を持たず、前向きに心地よい暮らしを作りたいという気持ちがとても素敵でした。
賃貸住宅暮らしだからといって、心地よい暮らしを諦めない。
暮らしを自分仕様にカスタマイズして、ストレスを感じないお気に入りの住まいを作りましょう。


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