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コラム

わたしサイズの住まいと暮らしづくり

中川由紀子
一級建築士、インテリアコーディネーター一級建築士事務所みゆう設計室代表

吊戸棚は必要?~キッチン収納のお悩み相談

主婦、母目線で住まいの設計をする建築士、みゆう設計室の中川です。
今回は「プロによるインテリア相談」でキッチン収納の悩みを伺いました。

今回、ご依頼を頂いたのは、阪神沿線のマンションにお住まいのM様。
中古マンションを購入してから半年。
その間ずっと収納が使いにくく、どう片付けたら良いかわからずにいたそうです。

物はそれほど多くない。
でも、なんとなく「とりあえず」の状態で使いにくい。
特にキッチンがうまく使えない。

そのようなM様の悩みに対して、これからの住まいを快適に過ごすためのインテリアアドバイスをしてきました。

吊戸棚が高すぎる!!

吊戸棚が高すぎる!! M様の一番の悩みはキッチンの吊戸棚が高すぎることでした。
身長が180センチ以上あるご主人でも吊戸棚の物を取り出しにくく、吊戸棚の使い方に困っていたそうです。

確かにこの高さでは女性には踏台を使わないと収納できませんね。

前回のインテリア相談コラムでも書きましたが、使用頻度の高いものは「ワンアクション」。(前回の記事はこちら⇒https://hanshin-woman.com/column/article.php?content_id=451
他のものを使ったり動かしたりしなくても取り出せる必要があります。

つまり、この高すぎる吊戸棚は使用頻度の高いものを入れるのには向いていません。

そのような時はどうするか。

それは「無理して使わないこと」です。

とりあえず置きはやめよう。

とりあえず置きはやめよう。 収納のためのスペースがあると、そこに収納しなければならないと思いがち。
でも他に入れる場所がないからとりあえず入れておく、という収納の使い方はオススメできません。

高すぎる吊戸棚の場合は手も目も届きにくいですね。
そのような場所に物を置くと使えるものも使わなくなります。

まずは「とりあえず」ではなく、動作を減らして取り出せるように改善してみましょう。

・吊戸棚に置いたお皿やボウル類は別種類のものを重ねない。
・可動棚の位置を下げて、上段には無理に収納しない。

別種類のものを重ねると落下の危険がありますし、使わない食器を戻す手間が生まれます。
食器を重ねなければ下の段は浅くても良いので、可動棚の位置を変えると上段の棚も出し入れしやすくなります。

収納しにくい場所に適した物もある。

収納しにくい場所に適した物もある。 逆に高すぎる吊戸棚だからこそ、適した物もあります。
例えば年に1、2回程度使用する「お重」や「寿司桶」などの軽いもの。

以前、「たこ焼きセット」「焼菓子づくりセット」というように、料理別に大きなかごに分類して吊戸棚の高い位置に収納しているお客さまがいました。

用途別にまとめて収納すれば、出し入れするときの負担が減ります。

たとえスペースが余ったとしても無理して何かを置こうとせず、必要なものだけ収納すると高すぎる吊戸棚も「使える収納」になります。

よく使える場所のキッチン収納を充実させよう。

よく使える場所のキッチン収納を充実させよう。 「吊戸棚が高くて使えない」という悩みに対して、高すぎる吊戸棚を「使えない→使える」ことだけが改善方法ではありません。

それ以上に「使える収納を最大限に活かす」ことに注目してほしいと思います。

つまり「手の届きやすい場所」のキッチン収納の使い勝手を充実させれば良いのです。

M様の家のキッチンは、カウンター下部に4段引き出しと開き扉の収納があります。
今回注目したのがこの4段引き出しです。

引き出しを最大限活用する。

引き出しを最大限活用する。 現状の引き出しではお箸類をトレイに入れて収納していました。
でも「使える収納スペース」の割にスカスカです。

ここでご提案したのが、カトラリーケースを2段重ねにすること。
よく使うものは上段、ストローや割り箸など来客用の物は下段に入れました。
すると今までふたつの引き出しに入っていたものがひとつの引き出しにまとめられました。

そして余った引き出しに、コップやマグカップ類を。
今まではコップ類をシンク下の扉の中にいれていたので、お子さんが取り出せなくて困っていたそうです。

引き出しをあけてすぐ取り出せる位置によく使えるものを置くと家族皆使いやすくなります。

「使える収納はどこにあるのか」ということに意識することで収納の使いやすさが変わります。

M様も整理していく間に、吊戸棚に入れる検討をしていたタッパーは引き出しに入れた方が良いと気づいたそうです。使用頻度が高かったことを把握したのですね!

住まいの悩みを解決するために。

住まいの悩みを解決するために。 その他にも心地よく過ごせる家具配置や子ども部屋の作り方、今後の暮らし方や収納を活かすコツなどをお伝えしたので、M様、育休の終わりを目標に少しずつ住まいを改善しているようです。

コツがわかると片付けのきっかけも生まれますね。喜んで頂けたようでうれしいです。


「使える収納は多くある方が良いけれど、使わない収納は作らない方が良い」

と今回のご相談で改めて感じました。
使える収納のある家づくりをしたい方はぜひみゆう設計室にお声がけください。


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「収納が使えない!」というような住まいの悩みがある方。
阪神沿線にお住まいで、コラム内にインテリア写真が掲載されてもOKな方はぜひご応募くださいね!

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