アラサー女子のFP(ファイナンシャルプランナー)アキちゃんが友人やマスター達とほろ酔いでおしゃべりする物語風コラム。今回は身体の中に60兆個あると言われる細胞のはたらきについて、ヒロミ先輩と盛り上がっています。
はたらく細胞


アキ ヒロミ先輩、最近あるマンガにハマっているんですよ。
ヒロミ アキがハマっているんやったら、どうせBLでしょ!
アキ おっBL、ボーイズラブ系も好きなんですけど、今回は違います。マンガなんですが、白血球や赤血球が擬人化されていて、人間の身体の中で細胞がどんな働きをしているかがよく分かるんですよ~
ヒロミ それって、「元気な細胞」とか言うヤツでしょ?
アキ えっ、先輩知っているんですか! 名前違うけど…
ヒロミ タイトルは忘れたけど、白血球が殺し屋みたいでカッコよくて、こうやってばい菌を殺すんだって、感心したんよ。
アキ そう、そうなんです。私も感心して、ハマっているんです。ちなみにタイトルは「はたらく細胞」(著者/清水茜、出版社/(株)講談社、「月刊少年シリウス」にて連載中)です。
ヒロミ 元気もはたらくもほぼ同じやん。
アキ いやいや、全然違います。それより、私たちFPは病気や体の仕組みも勉強する必要があるでしょ。
ヒロミ そうやね、お客様の体況や既往歴を尋ねる際に、基本的な病気のことを知らないとお話しにならんものね。
アキ そうでしょ、そうなんです。でも医学系の本は専門用語ばかりで、難しくて、読み始めたら知らない間に寝てますもん。
ヒロミ 自慢するところじゃないでしょ…でも難しい本は眠たいわね~。
アキ それがこのマンガやったら、面白くて眠たくならず、勉強できるんですよ。特に今の時期で言えば「スギ花粉アレルギー」の話!今も花粉症で苦しんでマスクしている人が沢山いますけど、何故くしゃみや鼻水が止まらないのかが、よ~く分かりました。
ヒロミ その話は読んでないけど、どんな話やったん?
アキ はい、記憶の限りでお話ししますと…スギ花粉のアレルゲンが体内に入ると、そのアレルゲンも図体の大きなお化けみたいで、臨場感あるんです。
そしたら普通の白血球とかでは対処できずに、リンパ球の一種のB細胞が登場します。そのB細胞はショットガンを持った戦闘員風に描かれているんですけど、その戦闘員がIgE抗体を発射して、スギのお化けをやっつけるんですが…
ヒロミ ですが?
アキ いや、そのIgE抗体が出過ぎると、次はマスト細胞が登場して、その量値に応じたヒスタミンを出すんです。そのマスト細胞は中央制御室にいる理系女風で、現場を見ずにIgE抗体の量だけでヒスタミンを放出するので、現場から批判されるようなタイプで描かれてます。
ヒロミ ヒスタミンはよく聞く名前よね。
アキ ヒスタミンは擬人化されず、ただの化学薬品風ですが、そのヒスタミンは活性化され過ぎると、かゆみ・痛み・気管支収縮などのアレルギー反応を起こすんです。
ヒロミ それで、くしゃみが出てくるの?
アキ そうなんです。ヒスタミンが鼻の粘膜にある知覚神経を刺激して、それがくしゃみ中枢に達するとくしゃみが連発、止まらなくなるんです。マンガでは火山の大爆発になっています。
ヒロミ そうそう、くしゃみが止まらない時は身体の中が爆発しているみたいだものね。涙も同じ仕組み?
アキ そうです。やはりヒスタミンが目の知覚神経を刺激して、充血やかゆみを引き起こすんです。涙も必要以上に出るので、流れるように出るんですね。マンガでは大洪水で描かれていて、身体の中ではこんな感じなのかなって、頷いてしまいます。
ヒロミ なるほどね、人間の身体って、本当によく出来てるわね。
マスター 本当に人間の身体って、不思議やね。知れば知るほど、よう出来てる。特に今年はひのき花粉が例年の5倍以上飛んでいるので、花粉症で苦しんでいる人が例年より非常に多いみたいね。
アキ なんで、こんなに鼻水が止まらないのかって、腹立つこともありますが、身体の中の細胞が頑張ってくれてるんだと分かると、愛おしくなりましたもん。
マスター そうやね、涙にも鼻水にも意味があると分かると、頑張ってるなって思うなぁ。
でも言うてる尻から…はーくしょん!はーくしょん!ええっ、くそ!
ヒロミ くそっとは、マスターもまだまだ、人間が出来てませんわね~
マスター ヒロミ先輩のおっしゃるとおり…
働くお金


アキ ヒロミ先輩、話は変わりますが、新年度も始まり、お客さんから「今年こそお金を貯めたい、投資をしてお金を増やしたい」という相談が多いんです。
ヒロミ あらっ、今度は本業の話?そうよね~、この時期その手の質問が多いわね。アキからはたらく細胞の話を教えてもらったから、私からは働くお金の話をしましょうか。
アキ あ~、お金に働いてもらう方法ということですね?
ヒロミ そうよ。ただしこれは毎月貯金が継続出来ているレベルをクリアしたやや中級者向けになります。ではお金に働いてもらうためのポイント1は「時間を利用する。」
アキ これは基本ですよね。10年貯めるのと30年貯めるのでは相当な開きが出ますよね。
ヒロミ その通り。60才を一つのゴールとすれば、50才から始める人には10年間しかないけれど、20才から始める人には40年間という時間がある。毎月1万円積立てたとしたら、金利0でも、50才の人は120万円貯まるのに対して、20才の人は480万円にもなるわ。
アキ 改めて数字で言われると、大きな差ですね。私も20才からやっときゃよかった~。
ヒロミ お客さんの前では懺悔しないようにね。次はポイント2「少額でも自分のお金で運用してみる」こと。「ボーナスが出たら」とか、「もう少し勉強してから」と言うてる人はいつまでたっても始められない。
アキ ぎくっ、私もう少し勉強してからと言おうとしたんです…。
ヒロミ 前々回、ここで勉強したイデコとかが正にそうよね。長期積立てになるけど、毎月1万円でも今月から始めるのと2年後から始めるのでは元本だけで24万円の差が出るもの。そして自分のお金で運用すると、どの運用商品、どの投資信託がいいかを真面目に研究するでしょ。
アキ 私もシミュレーションはばっちりなんですが。
ヒロミ だから今でしょ、今始めないと。ちょっと古いけど。次にポイント3「投資のリスクを心配するより、投資をしてこなかったリスクもあることを知る。」やみくもに投資をするべきではないけれど、難しい、元本割れしたらどうしようとずっと躊躇していたら、ポイント1の時間を無駄使いしてることになるわ。
アキ そうですよね。私もお客さんには推奨するのに、いざ自分のこととなると、慎重に考えてタイミングを逸することもあります。
ヒロミ そう、自信を持って踏み出すためにはポイント4「自分の時間に投資をする。」
お金の運用は相談先だけでも、銀行、証券会社、生保会社、私たちのようなFPと沢山の選択肢がある。知識も無いまま、例えば銀行に相談したら、銀行側の言いなり。気付いたら銀行の商品ばかり買わされているなんて例があるんじゃない?
アキ そうですね。プロに任せる手もありますが、運用成績が悪くなった時には後悔しますよね。そんなお客さんの声も聞いたことがあります。
ヒロミ 投資のプロに追いつくのは簡単では無いけれど、投資する以上全てお任せは危険だし、自分で少しでも勉強することが必要よね。反対に言えば知識が無ければお金は働いてくれないと思う。
マスター いやっ、ヒロミ先輩、厳しいけれど真実やね。投資、運用したかったら、自分で勉強せなアカンわな。自信が無い人はローリスク・ローリターンの商品で堅くいくしかないってことやね。
アキ でも具体的にどんな勉強したらいいんでしょう?
ヒロミ 難しい専門書はそんなに必要ないわ。でも通勤時にスマホで一生懸命ゲームかSNSしてるんやったら、日々新聞の経済欄を読むだけでも全然違ってくると思う。それが自分の時間への投資よ。
アキ わかっちゃいるんですが、ついついスマホ開けて、そのまま終わっていますね。
ヒロミ 身体の中の細胞が一生懸命はたらいてくれてるんだから、身体の持ち主も少しは努力して、お金に働いてもらわんとね!
アキ はいはい…
(第13話 完 このお話はフィクションです)
以上、BARではほろ酔い話しでしたが、阪急阪神ほけんショップは皆様からの生命保険全般と生命保険を利用した相続対策、資産運用のご相談に真面目にお応えしております。
皆様からのご相談を下記西宮北口、宝塚、梅田の3店舗でお待ちしております。
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