
風景が人の心に与える影響は計り知れないと思う。
画像の場所は、阪神芦屋駅の上りホームから見える風景。阪神芦屋駅は芦屋川の上に駅があり、地上より高い位置にホームがあるので、周辺のどこよりも見晴らしがよく、芦屋川の両岸には松並木が続き、遥か北には六甲山脈が広がる美しい光景を見ることが出来る。朝、子どもと一緒に家を出て、途中で分かれて1人で駅のホームに立ち、目の前に広がる風景を見て「さぁ、今日も1日頑張ろう」と思える、そんな風景は何物にも代えがたい宝物です。
いつになったら楽になる?
駅のホームで頭を仕事モードに切り替えると、最近会社の後輩ママから聞かれた質問が浮かんでくる。「いつになったら子育てって楽になるのでしょう」。
同じ質問を何度か受けたことがあるのですが、私の答えはいつも同じ。「いつになっても楽にならないよぉ」。相手が今がしんどいから質問してきているのがわかっているから、ちょっとだけ茶化しながら答えるけれど、余計な期待をさせることほど罪なことはないと思っているので、そこは心を鬼にしてあっさりと答えます。いつになっても楽にならないなんて夢も希望も持てない答えを聞いて複雑な顔の後輩。「だって魔の3歳っていうじゃないですか。3歳越えたら楽になるんじゃないんですか?」と矢継ぎ早に質問が飛んでくるけれど、答えは変わりません。
魔の2歳、魔の3歳、小学校入学の壁、小学校4年の壁・・・・、子育ては壁だらけ。こどもが小さい頃はご飯を食べてくれない、歩き始めるのが遅いといった成長に関する悩みが、お友達と喧嘩した、お勉強をしてくれない、と形を変えていくだけで、子どもがいる限り心配事はついてまわるというのが私の持論。大きくなれば自分のことは自分でやってくれるようになるので物理的な親の負担は減るけれど、中学高校になると多くの学校はお弁当持参になるし、中間・期末テストの時には登校したと思ったら帰ってくる。親子である限り子育ては続き、楽になる時はないと思っています。
私が心配しているのは、もう少し先に子育てが楽になったら何かを始めようとか、もっと仕事に情熱を傾けようとか、子育てを理由に何かを先延ばしにしてしまうのではないかということ。ダイエットも一緒。明日から始めようと思っていると、明日からは始められず、明後日、明々後日と先延ばしになってしまう。私は子どもを育てている今が普通の状態と思うようにしています。これが普通の状態でずっと続く、と思っていれば、いつ楽になるんだろう?と思わず今を精一杯頑張れる気がするし、チャンスが来た時に見逃すことなく、チャンスの女神を味方にすることが出来ると思っています。
阪神芦屋駅下りホーム

こちらは、阪神芦屋駅の下りホームから見える風景。ずっと先に海が見えます。川の上にかかる駅は阪神間にいくつかありますが、山と海の両方がホームから見える駅は少ないのではないでしょうか。帰宅がいつも遅くて暗いので、海が見えないのが残念ですが、早く帰宅したときには下りホームからの景色を見ながら頭を母親モードに切り替えてクールダウンして帰ります。
ここに限らず、ビルの谷間に見える空も、商店街の明かりも、どんな景色であっても住んでいる場所の風景は美しい。
顔を上げて素敵な景色を見ながら、今日も1日頑張りましょう。2018.03.01関連エリア 芦屋駅
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