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「鉄道の日はんしんまつり2022」で尼崎車庫を探検

尼崎車庫で3年ぶりに「はんしんまつり2022」開催

神戸在住、チアフルライターやまさんです。

今月11月3日、阪神尼崎駅にある尼崎車庫で阪神電鉄が主催する「鉄道の日 はんしんまつり2022」が開催されました。チアフルライター仲間のまゆたさんに誘っていただいたやまさん、初めてはんしんまつりにやって来ました。3年ぶりの開催ということで、会場はたくさんの親子連れや鉄道ファンで賑わっていました。この日を待ちわびていた鉄道ファンはさぞかしたくさんいただろうと思います。

尼崎駅でまゆたさん夫妻と合流し会場へ

 

会場の最寄り駅尼崎駅に到着するとこんな掲示が。

 

 

まゆたさんご夫妻です。まゆたさんは筋金入りの鉄道好き。小学生の時の夏休みの工作で、きっぷの自動券売機が作りたくて仕方がなかったそうです。20代の頃には青春18きっぷで全国あちこちを巡り、鉄ちゃんのお友達もたくさんいるのだとか。「はんしんまつり」は今回で既に3回目だそうです。鉄道イベントってどこも人気で落選する人も多いのですが、まゆたさんはかなりの強運の持ち主のようです。この日はコロナの影響で入場者は5,000名限定、さらに入場時間をずらす措置が取られていたのですが、まゆたさんのおかげでやまさんも開場時間の10:00に入場することができました。

 

 

会場は阪神尼崎駅に隣接する尼崎車庫です。既にたくさんの人が並んでいます。目の前には2019年に再建された尼崎城があり、この日は尼崎城もはんしんまつりの会場として阪神電鉄のタクシーやバスも展示されました。

 

向かって左のレンガ造りの建物は旧阪神電鉄尼崎発電所。明治38(1905)年の阪神電気鉄道本線開業に合わせ、イギリス人技師により石炭を燃料とする火力発電所として建造され、明治38年4月7日に送電を開始しました。前年には既に尼崎車庫も完成し、阪神電鉄の本社もここに置かれていました。尼崎発電所で作られた電気は阪神本線へと送られたほか、明治41(1908)年からは余剰電力を沿線の3町16村に供給しました。この発電所は大正8(1919)年まで発電を続け、現在は資材倉庫として利用されています。いつか内部見学させてもらえると嬉しいですね。尼崎車庫自体が歴史・産業遺産ですから、歴史好き・レトロ好きのやまさんにとって「はんしんまつり」は一粒で二度美味しいイベントです。

 

 

大人も子どもも楽しい企画が目白押し

 

ここからは会場の様子をお伝えします。

会場に入ると早速電車が洗車機のシャワーを浴びていました。手前に停まっている青い車体は阪神201・202形。保線工事用の車両で、資材の運搬やレール運搬車の牽引に使われています。

 

 

洗車体験もできました。電車の気分を味わえましたよ。

 

 

保線用車両阪神201・202形。この子は尼崎駅のホームからいつも見ていて気になっていたんですよね。コバルトブルーの車体が可愛いです。

 

 

こちらは阪神電車✕桃園メトロ連携記念ラッピング車。桃園メトロは桃園国際空港と台北・新北・桃園市を接続する地下鉄で、台湾を訪れる観光客からもよく利用されています。このラッピング車は2019年3月から1年間運行される予定でしたが、現在もずっと運用されています。台湾では今年10月13日から入境者に対する3日間の隔離検疫が撤廃され、海外旅行者の入国制限がかなり緩和されました。

 

 

運転室に掲示された副標には中国語で「一起加油(一緒に頑張ろう)」の表記がありました。乗務員室にいるのは台湾観光局のゆるキャラ「オーベア」です。

 

 

こちらは架線作業車。作業用車両って見かけるとなんだかワクワクしますよね。

 

 

作業台が上下左右に移動でき、台の上で人が飛び跳ねても大丈夫だそう。

 

 

こちらは保線工事用の軌陸車。道路と軌道両方を走行することができます。写真ではタイヤしか見えていませんが、よく見ると軌道走行用の車輪が隠れています。

 

 

走行モードの切り替えをすると車輪が出てきました。このモードチェンジするところがかっこいいんですよね。

 

 

尼崎車庫には吊掛線、補助吊掛線、トロリ線という3種類の電線が走っており、この電線から車両に電気が供給されるそうです。電気の知識がないとこういう時に悔しい思いをします。

 

 

阪神の社紋入りヘルメットを被っていた作業員の方に写真を撮らせていただきました。菱形の稲妻に囲まれた線路の断面の社紋、意匠がいいですよね。

 

 

作業員の方のベルトに阪神電鉄のマークが型押しされています。この腰袋、物販で売ってもらえないでしょうか?めっちゃ欲しい…

 

 

一見建物のように見えるこの物体はトラバーサーといって、電車車両を横方向へスライドさせる時に使用されます。

 

 

トラバーサー乗車体験。

 

 

壁に掛かっていた素敵な看板。こういうレトロなものを発見するのも楽しいです。

 

 

食堂です。この日は来場者のための休憩所になっていました。職員の方たちはここで電車を眺めながらごはんが食べられるんですね。羨ましいです。

 

 

いいなあ(涎)

 

 

こちらは子どもたちのためのミニ電車体験会場。

 

 

こちらは道床つき固め体験。なんと保線作業を自ら体験できます。これは線路に敷き詰められたバラストを使って線路を持ち上げる作業です。線路は使っているうちに車両の重みで沈み込んでしまうので、それを直しているんですね。この作業、昔はビーターと呼ばれるツルハシのような道具を使って人力で行っていたそうです。やまさんが使っているのはタイタンパーというもので、これでバラストに振動を与え線路の下に押し込んで固めます。線路に砂利が敷かれているのは何故だろうと疑問に思っていましたが、このバラストが保線に重要な役割を果たしていたんですね。

 

 

よく見るとこの線路、ちゃんと本線に繋がっているんです。本物の保線作業を体験させてもらって満足です。保線作業員の人たちって傍で見ているとかっこいいけど具体的には何をしているか分からないですよね。はんしんまつりで少しでも保線作業を学ぶことができたのは本当に良かったです。

 

まゆたさん夫妻は午後から仕事のためここで離脱。とても残念そうでした。

 

 

こちらは工場の中。2020年に引退した赤胴車と青胴車の運転台が展示されています。青胴車も近いうちに引退を予定しているので、この運転台体験はとっても貴重ですよ。

 

尼崎工場では阪神電鉄の車両だけでなく、山陽電鉄や近鉄、阪急電鉄など他社の車両の検査や改造工事も行われています。ちょっと意外ですよね。

 

 

こちらは行先表示機の展示。やまさんは鉄初心者なのであまり分からないのですが、この方向幕は鉄道マニアにとって非常に重要なアイテムのようです。マニアの皆さんはこの方向幕の表示駅をつぶさに確認してどの車両がどのように運行されているのかを把握し、さらなる鉄活動に励んでいるようです。方向幕と呼ばれる駅名表示もマニアの人気アイテムで、廃盤になったものが物販で取引きされています。

 

行先表示機は元はと言えば「行先標」という先頭車輌の全面に掲げられた看板でした。この行先標の付け替えが大変だということで運転室から操作可能な行先表示機に変更されたようです。方向幕を使用した行き先表示機は1970年代から各電鉄会社で採用されましたが、阪神電鉄では1977年から採用が始まったそうです。写真のタイプの方向幕は長い巻物のような形をしており、この幕をくるくると回して行先駅名を表示させる仕組みになっています。

 

 

右側の機械のダイヤルを回して終点を設定し、黒いボタンを押すと方向幕が回転して行先が変更表示されます。前々からこの丸いダイヤルの付いた機械の使い方が気になっていたやまさん、操作方法がわかって嬉しかったです。1980年代に入ると、この方向幕はLED表示機へと変更されはじめ、現在阪神電鉄では青胴車以外の車両は全てLED表示へと置き換えられています。

 

 

こちらはリニューアル工事中の5500系車両。震災復興のための青胴車に替わるジェットカーとして製作されました。車体上部がアレグロブルー、下部がシルキーグレイでしたが、導入から20年が経過したことから、2016年度からリニューアル工事が始まり、塗装も上部がラピスブルー、扉と下部がモダングレーの新たな車体としてバージョンアップが進行中です。現在旧塗装の車体としては5550系が1編成4両で本線を走っています。

 

 

車体下部に据え付けられた部品も開放してくれていました。

 

 

これは車両の扉開閉試験体験。使用された車両は1000系。2009年の阪神なんば線開業と近鉄奈良線との相互直通運転用の車両として製造されたものです。

 

 

黒いレバーを回して下に引っ張ると扉が開閉します。「扉閉まります。扉にご注意ください」車掌さんになった気分になれます。

 

 

こちらはパンタグラフ。他にも工場内には連結器やコンプレッサなどの部品が展示されていました。

 

 

このオブジェ、何でしょうね?ものすごく気になりました。

 

 

尼崎車庫には立派な企業神社がありました。お稲荷さんがあったので、やっぱり商売繁盛の神様でしょうか?

  

 

よく見ると細かい彫り物がありますよ。

 

 

こんな車両も見ることができました。

やまさんは2時頃まで会場にいましたが、全ての展示をしっかり見ようと思ったら開場時間内ではとても見きれないほど見どころが盛りだくさんでした。

 

 

午後にはどの展示も大行列となり、やまさんは疲れて途中で離脱してしまいましたが、あとで「はんしんまつり」の会場マップを見てみたら、尼崎城会場にも面白そうな展示が色々とあったようで残念でした。次回当選したらぜひそちらも見てみたいです。

 

この日は快晴に恵まれ、本物の鉄道員の方に質問ができるめったに無い機会を十二分に楽しむことができました。阪神電鉄の職員の皆様、誘っていただいたまゆたさん、ありがとうございました!

ぼくとわたしの阪神電車/2022絵画コンクールの大賞作がすごかった

 

尼崎駅構内には「ぼくとわたしの阪神電車/2022絵画コンクール」の受賞作品が掲示されていました。大賞作を描いたのは小学5年生の女の子です。

 

 

車両の側面の表現とか、すごくないですか?優秀作品賞の青胴車もシンプルで好みです。阪神神戸三宮駅構内にも大きく掲示されていましたので、皆さんも最寄り駅で見てみてくださいね。

鉄道の日 はんしんまつり2022は1月16日まで

 

今回のはんしんまつりはオンラインでも開かれており、オンライン会場ではバーチャル車庫見学やグッズ販売も行われます。鉄道部品の入札販売もあり、入札販売は11月27日までですので皆さんも一度覗いてみてくださいね。

 

阪神電気鉄道 尼崎車庫

 

 

文/チアフルライター やまさん

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