誰もが関わる認知症


今回からしばらくは皆さんがよく耳にする「認知症」について解説していきます。現在、認知症高齢者の数は約500万人と言われていますが、2025年にはこれが約700万人となり、高齢者の5人に1人は認知症という状態になる見込みです。今や認知症は本人や家族等も含めて誰もが関わる病気となっており、その対応策は国家戦略(「新オレンジプラン」)として公表されているほどです。
では、まず認知症の定義についてですが、「脳の細胞が死んでしまい、脳の働きに不都合が生じることで、様々な障害が起こり、生活するうえでの支障が約6か月以上継続している状態」と言われています。認知症の原因となる病気は様々ですが、主なものとしては、アルツハイマー病、脳出血、脳梗塞などが挙げられます。
認知症の代表的な症状には記憶障害というものがあります。これは新しい情報を記憶できないばかりか、既に記憶している情報も抜け落ちてしまうという症状ですが、いわゆる「物忘れ」とは少し違います。「物忘れ」が体験の一部を思い出せないのに対し、「認知症」は体験そのものを忘れてしまいます。もっとわかりやすく言えば、「物忘れ」は昨日のばんごはんに何を食べたのかが思い出せないのに対して、「認知症」は昨日晩ごはんを食べたこと自体を忘れてしまうというわけです。
認知症にかかりますと、その他にも、時間・場所・人が認識できなくなったり、判断力や実行力が乏しくなったりという症状が現れます。
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