

働くママが増え、子育てに積極的に参加するパパも増えて、パパが保育園や幼稚園の送り迎えをしたり、学校行事に参加したりする機会が増えています。
そうなると自然に始まるのが親同士の交流。
まったく苦にならないパパがいる一方で、人見知りで苦手にしているパパも多いのでは。
そういう私も人見知りパパのひとり。
今回はそんなパパのためのインタビューです。
答えてくれたのは当サイトのコラム「チアフルライター通信」でコラムを執筆しているチアフルライター「なかのくに」さんのご主人、正井稔之(まさいとしゆき)さん。
小学1年生のお子さんがいて、たくさんの親友達「親とも」との交流を楽しんでいる、という正井さんにその秘訣をお聞きしました!
あいさつ → 場に行く → 話しかける 簡単3ステップ


林
たくさんのパパ友・ママ友がいるとお聞きしました。親同士で交流するようになったきっかけは何でしたか。
正井さん
娘が保育園に入ったのが生後6か月のときで、以来ずっと私が送り迎えをしていたので、それがきっかけですね。
私は電車の運転士をしているので昼からの勤務が多く、妻は私より先に出勤するので送り迎えは私がしていたんですよ。
夕方4時~5時ごろにお迎えに行くと、同じくお迎えに来られるお母さんたちと会うので、挨拶や会話をしているうちにだんだんと同じクラスのお母さんたちとの輪が広がっていきました。
林
私も子どもが幼稚園のころ、送り迎えをすることがあったのですが、「周りはお母さんばかりで男は自分ひとり」ということが多く、挨拶以上の会話をする機会はほとんどありませんでした。
そういうやりにくさはありませんでしたか。
正井さん
子どもたちは保育園や幼稚園が終わると、近所の公園で遊びたがると思うので、まずそういう場に行くことですね。
そうすると送り迎えだけしていたときよりずいぶん話しかけやすくなります。
私も保育園の近所の公園に行っていました。
次にそういう場に行ったら、子どもが遊んでいる間に近くにいるお母さんたちに自分から話しかけるようにしていました。
送り迎えを続けていると「この人は○○ちゃんのお母さん」というのが分かってくるので、「今日プールがあったみたいですね」など、小さなことでいいので話しかけると、それをきっかけに相手もいろいろ話を返してくれて、会話が始まるという感じです。
あまり話をされないお母さんの場合は「お子さん元気ですね」みたいな話でもいいので、沈黙にならないように間をつないで世間話をしているうちに自然と会話も弾むようになっていきます。
それでも間が持たない、というときは子どもと一緒に遊んでいました笑
同じ公園で若いお父さんが子どもを遊ばせている間、スマートフォンを触っているのを見かけましたが、せっかくこの場にいるのにもったいないな、と思います。
同じ保育園で子育てする親同士、話していると聞きたいことが自然と出てきます。
保育園の情報を教えてもらったり、評判のいい病院を教えてもらったり、育児について聞いたり相談したり。
それが子育ての幅を広げることにつながっていきます。
こんな話をしていると、妻から「おばちゃんみたいやな」と笑われます笑
イベントは交流の幅を広げる&関係を深めるチャンス


(写真はイベントで子どもたちを喜ばそうと忍者に扮する正井さん)
林
送り迎えの他にも交流の機会はありますか。
正井さん
私たちはよくイベントをするのですが、イベントはオススメですよ。
一番楽しかったのは、妻が企画した「流しそうめん」ですね。
地域の公民館のような場所を借りて、保育園の園児とその親が集まって流しそうめんを食べるというシンプルなイベントなのですが、たくさんの家族が参加してくれました。
どうせやるなら本格的にやろうと、「世界流しそうめん協会」という団体に頼んで、出張で来てもらい、「何メートルあるんだろう」というくらい長いそうめん台をセットしてもらって食べたので、子どもたちも大喜び!
ビールサーバーも借りてきて、大人もそうめんを食べてビールを飲んで大盛り上がりでした。
こういうイベントをやると、普段、顔は見るけど話したことはない、という人と話すいいきっかけになります。
またお酒が潤滑油になって会話も弾みます。
自分たちで企画すると店でやるより参加費も安上がりですみますよ。
この流しそうめんイベントをきっかけに、保育園の保護者でバーベキューやハロウィンパーティー、クリスマス会などいろんなイベントをするようになり、卒園した今でも家族ぐるみの付き合いが続いています。
小学校に入学したらPTA 必要な会話から交流が生まれる


林
流しそうめんは楽しそうですね。お酒が飲めるとなるとパパも気楽に参加できるっていうのはよくわかります笑
ところで、今、お子さんは小学校1年生とお聞きしました。
送り迎えがないので、保育園の時のような交流は生まれにくいのではないですか。
正井さん
そうですね。
子どもが小学校に入学してからは、PTAの関わりがメインです。
私は仕事柄、平日の仕事の都合がつきやすいので、1年目からPTAの役員になりました。
親同士の交流を広げたい、と思っているお父さんはPTAの役員をするのがオススメです。
PTA活動は、はじめはわからないことだらけ。
必然的に経験のある先輩たちに話を聞いて教えてもらうことになるので、自然と会話が生まれます。
必要なやりとりをしているうちにベースができていくので、次に子育ての相談や学校に関する個人的な質問などプライベートな話もしやすくなります。
「PTAの仕事はしんどい」というイメージがあるかもしれませんが、私はそうは思いません。
学校で起こっている問題の把握や子どもに関する情報共有もしやすくなるので、そういう面でもよかったと思います。
一緒にPTA活動をする1年生の保護者からは「次は会長頼むで」と言われていて、会長も面白そうやな、と思っています笑
「やってみないとわからない」「同じやるなら楽しんだもん勝ち」


林
話をお聞きしているとPTAの活動が楽しそうに思えてきました笑
正井さん
私は何でも「やってみないとわからない」と思っています。
以前は趣味でバイクに乗っていたのですが、会社の上司から「正井、バイクは危ないからもう乗るな。ところで水上バイクはおもろいぞ。免許取ってこい」と言われて、「はい」とそのまま免許を取りに行きました。
そしてその2年後には水上バイクのレースをするまでになっていたのですから、やってみないとわからないですよね笑
とりあえずやってみて、おもしろくなかったらやめればいい。
会社の同僚に野球も誘われてやってみたのですが、あまりおもしろくなかったのですぐにやめました笑
だから子どもにも、とにかくやってみろと言っています。
やっておもしろかったら続ければいいし、おもしろくなければやめればいい。
おもしろいことに出会うには食わず嫌いではなく「とりあえずやってみる」が大事だと考えています。
「とりあえずやってみる」ときに大事にしているは「同じやるなら楽しんだもん勝ち」という考え方です。
楽しいと思えるかは本人次第!
親同士の交流もPTAの役員も子育ても、楽しみながらやっていきたいと思います。
【編集後記】
インタビュー中も終始笑顔でお話しいただいたのが印象的でした。
場所をお借りした「喫茶おかじま」も、実は正井さんの「親とも」さんが経営するお店。
話がしやすいようにと奥の席を手配してくれていました。
「親友(しんゆう)」と書いて「親とも」。
正井さんがそういうつながりを大切にされているのがよくわかるインタビューでした。
2017.11.20関連エリア 新在家駅
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