ご家族が認知症になったら


今回は、身近なご家族などが認知症になられた際の対応についてお話しします。
ご家族などが認知症かなと感じたときには「どうしたらよいかわからない」という方が大半だと思いますが、まずは主治医に診察いただくのが一番です。認知症の専門医ももちろんいますが、いきなり専門医を受診することはご本人の抵抗感も強いと思いますので、定期受診される際などにご家族が付き添って主治医に認知症の疑いがある旨を伝えてください。
認知症の症状を引き起こす疾患には様々な種類があり、その疾患によって治療や経過が異なりますし、認知症の症状や身体の病気の症状が急に悪化することもありますので、まずは主治医と連携しておくことが非常に重要となります。
そのうえで、今後ご家庭でどのような生活をしていくのかなどという話については、各地域に高齢者の相談窓口となる「地域包括支援センター」という機関がありますので、そちらにご相談いただくのもよいかと思います。ここではお悩みの相談はもちろん、必要に応じて介護保険の各種サービスの活用についても検討することができます。
そのほかにも、テレビのCMなどでも流れていますが、認知症の基礎知識等を学習した「認知症サポーター」という存在が各地域にはいます。国としては、2017年度末までに全国でこの認知症サポーターを800万人養成することとしており、いざというときに認知症の方を地域で支える仕組み作りを急いでいます。この「認知症サポーター養成講座」は1時間程度の内容で、阪神電鉄主催でも行っていますので、ご興味がある方はお問い合わせください。
このように、現在は、各地域に認知症の方のための相談・支援機関は多く設けられていますので、ご家族が認知症になられた場合は、そのお悩みを一人で抱え込むことなく、ぜひ主治医や専門機関などと連携し対応してください。
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